シルクプリント風ケースに文字入れ

電子工作の作品を作って最後のケース仕上げになって
ボリュームやスイッチに名前や機能を表示するのに今まではマジック等で手書き
またはインクジェットプリンターやラベルプリンターでのシールにしたり
製品のシルクプリントのような見栄えのするものを個人で作るのは困難であった。

たまたまエッチングを安く作る方法などでコピー機やレーザープリンターのトナーを生基板に熱転写して
基板をエッチングすると言うものをネット上で見つけた。
「 熱転写 基板 エッチング 」で検索をかけると沢山出てくる。

これを上手く利用できたらケースに文字プリントがきれいに出来るんじゃないかと考えた。

いかがです綺麗でしょ。

用意するもの
 用紙 「富士フィルムの画彩」 A4サイズ 100枚で350円ほど
 アイロン 普通の洋服用
 霧吹き
 無水アルコール
 レーザープリンターかコピー機(トナーを使用するもの)
 タオル地のハンカチ(またはそれに順ずるもの、汚くなければ雑巾でもOK)
 台にする木片


作り方
多くの方がやっているプリント基板の作り方と同じですが

プリントしたい文字を反転文字で画彩にレーザープリンターでプリントします。
インクジェットプリンターの場合にはプリントしたものをコピー機でコピーします。
設定はなるべく濃く(モノクロ 2値 ベタ 等)

写真では2枚分プリントしてますが1枚で良い


ケースのプリントする面を無水アルコールで綺麗にする。
プリントした用紙の印字面をケースに当ててアイロンがけ(温度は中温と高温の間 160〜170℃がよい)
高温でもプリントできるがトナーに紙の繊維が染み込み仕上がりが白っぽくなる。
低いと剥がれ易くなる。
他の方の記事を見ているとコピー機(プリンター)によって時間と温度が
微妙に違うらしい。
各自色々と試して欲しい。

写真はイメージ風景で実作業の写真ではない。

エッチングなら紙の繊維が混ざっていても後で取去るだけだがプリントの場合は醜くなるので
温度設定は絶対条件である。
1〜2分(アイロンは動かさず上から押えるだけ 動かすと文字も動いてしまう)
持ち上げてアイロンの位置を少し変えてまた押えるの繰り返し。

この状態でトナーと紙はケースにしっかり くっ付いている筈。
タオル地のハンカチを水で濡らして紙の上から被せ
その上から低温(100℃)で紙を蒸す。
水分が無くなる前にどんどん水分補給(霧吹きでアイロンを持ち上げたところにどんどん吹きかけて)
5分程度蒸す。

写真はイメージ風景で実作業の写真ではない。
水分が回りに飛び散るので新聞紙を大きく広げたり土間等の周りが濡れてもいいように作業をしてください。

温度がさめてから紙を剥がす。
霧吹きをしながら指の腹で残った紙の繊維を擦り落とす。
水分を乾燥させると微妙に紙の繊維が残っているのが見えるはず。なので
ティッシュに無水アルコールを浸して軽く拭いてやると紙の繊維はほとんど見えなくなります。

以上で完成!

以下、拡大図 大きい画面が開きます注意してください。
拡大図その1
拡大図その2
こんなに綺麗に出来ます。
「D」の文字の大きさは縦8mm横6mmほど
「Sweep」の「S」の文字の幅が1mmほどです。

失敗したら
ティッシュまたはボロ布にラッカーシンナー染み込ませて拭けば綺麗に落ちるので
最初からやり直しが何度でも出来るので納得の行くまでやってください。

ちょっと邪道ですが
画彩の印字する部分に前もってマジックインキなどの黒を塗ってからレーザープリンターで印字すると
仕上がり時に紙の繊維がトナーに残っても白っぽくならずに誤魔化す事が出来ます。
どうしても上手くいかない時の最後の手段で使うのもありかと・・・

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